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燃焼性試験は、各自動車メーカーの試験規格をはじめ、車両や航空機の内装材規格や消防法などにおいても重要な試験項目の一つです。当試験所では、条件の異なる様々な燃焼性試験を行うことができます。
主な対象製品はファブリック、カーペット等の繊維系内装材、合成皮革製内装材、樹脂製内装材、各種部品などです。
水平に置いた試料の下方からガスの炎を約15秒間当てた後、炎が燃え移る速度などを観察、測定する試験です。
当試験所は、水平燃焼試験機を5台保有しています。
試験の様子
水平燃焼試験機
チャンバー(箱)内の発煙性により煙濃度(Ds)やガス分析を行う試験方法で、床材やプラスチック等に対応しています。加熱方法は無炎(輻射加熱のみ)と有炎(輻射および着火による炎の加熱)の2通りあります。
主な適用規格は、ASTM E 662、ASTM F 814-83、JIS C 0080です。
また、チャンバー内で発生したガスの成分を、付属の装置を使い検知管により測定します。
<測定するガス>
HCN(シアン化水素)、CO(一酸化炭素)、NO+NO2(窒素酸化物)、SO2(二酸化硫黄)、HCL(塩化水素)、HF(フッ化水素) 等
※当試験はNIST(アメリカ国立標準技術研究所)で開発された試験方法で、NBSは当時の名称National Bureau Standards(アメリカ国立標準局)の略です。
NBSスモークチャンバー燃焼試験機
燃焼装置内に試料をセットしたホルダーを垂直に置き、下方端からガスの炎を規定時間(例:12秒)当て、試料の燃焼状態の長さ、残炎時間、滴下物残炎時間等を測定します。主な適用規格は、耐空性審査要領 第Ⅲ部 4-10-2 付録Fです。
垂直焼試験機
燃焼装置内に試料をセットしたホルダーを 45°に置き、意匠面にガスの炎を30秒間当て、試料の燃焼状態の長さ、残炎時間等を測定します。主な適用規格は、JIS L 1091 B法です。
試験の様子
45°燃焼性試験機
45°傾斜の燃焼装置ホルダーに試料をセットし、下方から0.5ccのアルコールを燃やした炎を当て、アルコール燃焼中の状態と、燃焼後の状態(発煙、残炎、変形等)を観察評価します。主な適用規格は、鉄道車両用材料燃焼試験です。
車両材料燃焼試験機